発行:統括技術センター広報担当 松浦
こんにちは! 統括技術センター広報担当の松浦です!
このところ、涙を流しそうなくらいの日照りですね。
先日本屋さんへ行ったのですが、道中が暑すぎて入店時につい「おあぁ…」と声が溢れてしまいました。
なんとありがたいエアコンの存在でしょうか。。
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今回は、名大装置開発技術支援室の夏目さんにお話を伺いました。
夏目さんは、主に理化学ガラスの製作・修理を専門とされています。
現在は、研究者からの依頼で、学生実験で使用したり
既製品では手に入りにくいようなサイズや形をした実験用ガラス器具を製作していらっしゃいます。
私は、ガラス加工の様子を何度か拝見したことがありますが
加工用のバーナーの炎に炙られたガラスが、細くなったり新たな口ができたりして複雑な実験器具の姿へ変化していく様子は圧巻です。
分析系の技術職員の方曰く、有機物を使った実験を行う場合には、プラスチック製の実験器具を使うと
樹脂や樹脂を固める可塑剤が溶け出してサンプルに混ざってしまうかもしれないため、ガラス製の方が好まれるそうです。
既製品ではこれだ!というものに巡りあえず、迷った末に依頼に来られる先生もいらっしゃるとか。
学内という近い場所で、気軽に相談できるのがとても助かるとのこと。
夏目さんは、
「一見力添えの難しそうな依頼でも、どんな風に工夫すれば研究者が【やりたいこと】を実現できるか、すり合わせを行います。
かゆいところに手が届く支援ができるのが、技術職員だと思う」と話してくださいました。
夏目さんの言葉に技術支援の志を感じながら、松浦は推しガラス実験器具の”エバポレーター”にうっとりするのでありました。
とくに冷却器のぐるぐる部分がとても美しいと思うのです。
皆さんもお好きな実験器具があれば教えてくださいませ。
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統括技術センターWEBサイトでは、技術職員の皆さんの日々のご活躍を紹介しております。
コアファシリティ重点運用機器が利用された研究が、優秀賞を受賞されたそうです。
関係者の皆様、おめでとうございます!
第71回日本薬学会東海支部大会 学生優秀発表賞受賞者
https://www.tech.thers.ac.jp/award_250714/
さらに、新たなコアファシリティ重点運用機器の測定事例が公開されました。
ご興味のある方は、ぜひご確認ください。
PHI Quantesを用いた「Arイオンスパッタリングによる有機材料へのダメージ」
https://www.tech.thers.ac.jp/data_report_xps_1_20250729/
さて、次回はどんな涼を共有できるでしょうか?
お楽しみに♪