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技術職員ニュース

発行:統括技術センター広報担当 松浦

   vol.0051(2024.10.2) 

こんにちは! 統括技術センター広報担当の松浦です!

朝夕の秋風が気持ち良いですね。
最近まで暑さで我が家の犬もハッハハッハしてお散歩も気の毒なくらいだったので、涼しくなってほっとしています。

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今回は、入職2年目の安藤さんのお話を伺いに名大理学部の装置開発技術支援室を訪ねました。

私が「入職して2年目の業務は如何ですか?」と尋ねると、安藤さんは明るい笑顔で
「いろいろ失敗もしていますが、とても楽しいです!」と言い
銀ロウ(ロウの漢字は、’鑞’)での接合練習の際にうまくいかなかったという、ステンレスの部品を見せてくださいました。

真鍮(しんちゅう)同士を接合するのはうまくできたため、
同じ感覚でステンレス同士を接合しようとしたら、銀ロウが思ったように流れず失敗してしまったとのこと。
失敗した時に「不動態皮膜の除去が大事だ」と、注意すべきポイントを改めて理解したおかげで本番の加工では成功したそうです!

銀ロウづけの説明を聞いた私は、中学校で習ったハンダづけをイメージしましたが、
調べたところ、ロウ材はハンダ材よりも融点がずっと高く、接合する力も比べ物にならない(半永久的に外れない)ほど強いようです。

その他にも、材料(ワーク)の固定が甘かったため滑り止め用のローレット加工がごく浅くなってしまったことや
「できた!」と喜んで納品に行ったら、実は部品の内径を誤って作製してしまい納品先で取り付けができなかったことなど、
安藤さんは、少し恥ずかしそうにしながらも、それぞれが【なぜ】失敗になったかまで説明してくださいました。

失敗の内容とその理由の説明がとてもわかりやすく、私が感心していると
装置開発技術支援室長の小林さんがやってきて
「失敗する経験も、成長するうえでは非常に重要なプロセスです」と教えてくださいました。

皆さんは、忘れられない失敗経験はありますか?
私の忘れられない失敗は、メンテナンスの終わった質量分析装置のネジをひとつ取り違えて組み立ててしまい
装置を正常に作動できなくさせたことです。。正直、よくわかっていないまま取り付けましたから。。( =_=) アレモ重要ナプロセスダッタ

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現在、統括技術センターWEBサイトから11月18日開催の分析技術セミナーにお申し込みいただけます。

名大にあるTOIC名古屋サイトで行われる、粒子分析やラマン・蛍光分光分析の技術セミナーです。
実機によるデモ・体験講習も行われます。ご興味のある方は、是非ご参加ください。
https://www.tech.thers.ac.jp/seminar_241118/

さて次回は、どんな経験談を共有できるでしょうか?

お楽しみに♪

   vol.0051(2024.10.2)