発行:統括技術センター広報担当 松浦
こんにちは! 統括技術センター広報担当の松浦です!
連日、アスリートの皆さんの勇姿が伝えられていますね!
私はベルサイユ宮殿での馬術にくぎづけでした。
お馬さんも一緒の表彰式に大変心が温まりました。
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さて、今回はあいちシンクロトロン光センター(あいちSR)のお話 第3弾です。
あいちSRでは、施設の中央の蓄積リングの周囲12か所にある「ビームライン」に取り出される「シンクロトロン光」を利用して分析を行います。
蓄積リング内には光速に近い速度に加速された電子が蓄積されており、この電子が曲がる際に発生するのが、シンクロトロン光です。
そして12か所のうちの1つ、BL7Uのビームラインを担当しているのは、名大計測・制御技術支援室の高倉さんです。
BL7Uは、あいちSRの中でもっとも低いエネルギーの光を扱うビームラインで
高倉さんともう一名の職員の方の手により、おととし装置の更新が行われました。
更新にあたり、装置内部をシンクロトロン光が狙い通りに進むのはもちろんのこと、
ごく低いエネルギーの光で測れるほどデリケートな試料の位置調整に困らないよう装置の向きにも配慮するなど、設計にはとても神経を使ったとのこと。
さらに、ステンレス製の部品の組み立てでは、大変な筋力を要したところもあったと教えてくださいました。
約半年を費やして行われた更新作業でしたが、まだそこかしこが無秩序で担当者にしかわからない部分もある現状を
あいちSRのサグラダファミリアと紹介していただいた時には、そのセンスに感心してしまいました。(測定自体は問題なく行えます)
本家サグラダファミリアは2026年に完成予定ですので、BL7Uはどうなるのか、ちょっと気になるところではあります。
BL7Uの設備の複雑さが垣間見えるポスター(あいちシンクロトロン光センター/第12回あいちシンクロトロン光センター成果発表会 P16)
https://www.aichisr.jp/content/files/kousyukai/2023/presen12/3-16_BL7U.pdf
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統括技術センターWEBサイトでは、技術職員の皆さんの日々のご活躍を紹介しております。
新しく公開された菅島臨海実験所の海洋生物研究支援動画(後編)では、
普段あまり見られることのない、海のそばでの業務に従事するもう1人の技術職員をご覧いただけます。
また、新たなDATA REPORTも公開されております。
ぜひWEBサイトをご確認ください!
https://www.tech.thers.ac.jp/
次回は、どんな競技情報を共有できるでしょうか?
お楽しみに♪