発行:統括技術センター広報担当 松浦
こんにちは! 統括技術センター広報担当の松浦です!
2024年パリオリンピック開催まで、1週間をきりましたね。
皆さんは楽しみにしている競技はありますか?
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さて、今回はあいちシンクロトロン光センター(あいちSR)のお話 第2弾です。
あいちSRでは、シンクロトロン光という太陽の100万倍明るい光を各ビームラインに取り出し、
その中から分析に利用する特定のエネルギーを集めて分析装置へ導入し測定・分析を行います。
非常に明るいシンクロトロン光を用いることで、ごく少量の試料でも破壊することなく、短時間で測定することが可能です。
名大計測・制御技術支援室の須田さんは、あいちSRにいらっしゃる技術職員4名のうちのお一人で
担当されているBL11S2というビームラインでは、XAFSという測定方法を用います。
XAFS測定は、多くの場合が「簡単な準備だけでどのような形態(固体・液体・気体)であっても測定可能」という特徴があり
その汎用性の高さからユーザーにも大変人気の測定方法です。
特にBL11S2のビームラインは、その人気から2か月分の予約枠が申し込み開始30秒ですべて埋まってしまうこともあるとか。
配属当初の須田さんは、X線に特別詳しいわけではなかったため、先輩に教えてもらったり
過去の実験ノートを見たりして知識を積み重ねていったんだそう。
「ユーザーはあいちSRスタッフに対し敬意を持って接してくださる」と話し、
長年あいちSRを利用しているユーザーからは、ときどき自分の知らない他のシンクロトロン光施設について、教えてもらうこともあるとおっしゃっていました。
BL11S2のビームラインを知れるポスター(あいちシンクロトロン光センター / 第12回あいちシンクロトロン光センター成果発表会 P20)
https://www.aichisr.jp/content/files/kousyukai/2023/presen12/3-20_BL11S2.pdf
ビームラインの本棚には、実験ノートが no.1、no.2…と並んでいました。
このノートの記録1つ1つを、須田さんは吸収したということですね。
今自分が記録しているものが未来の誰かの役に立つことがあると思うと、ペンを持つ指にも力がみなぎるかもしれません。
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統括技術センターWEBサイトでは、技術職員の皆さんの日々のご活躍を紹介しております。
新しく公開された菅島臨海実験所の海洋生物研究支援動画では、
普段あまり見られることのない、海のそばでの業務に従事する技術職員をご覧いただけます。
菅島 海洋生物研究支援(前編)
https://youtu.be/Ja4F9bhU-pg