発行:統括技術センター広報担当 松浦
こんにちは! 統括技術センター広報担当の松浦です!
2024年度の一般選抜の前期日程が過ぎましたね!皆さんは、受験での思い出はありますか?
私は、3月の後期試験の際、花粉症で鼻汁におぼれそうになりながら問題を解いた、という苦い?思い出があります。
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今回は、名大 分析・物質技術支援室の高木さんにお話を伺いました。
高木さんは、理学部や環境学研究科の先生に依頼され、岩石薄片の作製業務に従事されています。
地質や岩石の研究では、顕微鏡での鉱物鑑定が第一歩とのこと。
つまり、高木さんに薄片を作っていただいて、やっと一歩踏み出せるというわけですね!
見せていただいた依頼品は、先生が国内外で採集した岩石で、
大きな岩の一部をハンマーで叩いて砕いた、こぶしくらいのサイズのものもあります。
これを顕微鏡で見られるように、スライドグラスからはみ出ない大きさ(20×30ミリメートル)かつ、
0.03ミリメートルほどの厚さに整えます。光が透けてしまうほどの薄さです。
手順としては、まず初めに、先生に持参された岩石を岩石カッターで大胆に切断し
1つの面を凹凸なくピカピカにして、スライドグラスへ接着します。
次に岩石の表面を研磨機で削り、だいたい1ミリメートル以下の厚さにします。
それからどんどん目の細かい砥石に替え、最後は手作業で仕上げの研磨をし、カバーガラスをのせて完成です。
そうしてできあがった薄片を、高木さんが偏光顕微鏡を調節して見せてくださいました。
この時見せていただいたのはかんらん岩でしたが、「万華鏡みたいでしょう」と言われ
キラキラと輝くその姿に思わずときめいてしまいました…!
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来週は、技術発表会ですね。
オークマ工作機械工学館で、皆さんにお会いできるのを楽しみにしております。
充実した時間となりますように!