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技術職員ニュース

発行:統括技術センター広報担当 松浦・中西

   vol.0027(2023.10.6) 

こんにちは! 統括技術センター広報担当の松浦です!

突然涼しくなりましたね!というか、寒いくらいですね!!
週末は、冬用の布団を出すことや衣替えを計画しております。
皆さんは、もう長袖を着用されていますか?

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今回は、名大計測・制御技術支援室の山崎さんのお話です。

お話を伺った日、山崎さんは2週間のインド出張から戻られたばかりでした。
インドへは、宇宙地球環境研究所の先生の依頼で
大気成分を測定する装置の新設と既設装置のメンテナンスに行かれたそうです。

この大気成分測定装置は
CUPI-G(キューピー・ジー Compact and Useful PM2.5 Instrument with Gas sensors)というもので
厚さ10-15cmくらいのA4サイズの箱の中にガス成分の濃度を測るケミカルセンサや
高精度の小型PM2.5センサ、そしてプリント基板が入っています。
実は、この小型PM2.5センサは、山崎さんのいる研究室と(株)パナソニックが共同で開発したもので、空気清浄機にも搭載されています!

インドに設置されたCUPI-Gは、現地の方にいたずらされることはないものの
静電気によって基板に集積したほこりの除去や
巣くった蜂の駆除・防虫対策に苦慮したと教えてくださいました。
それでも山崎さんは、この装置を多数用いた研究が
インドの高いPM2.5濃度の原因究明、さらには人々の健康被害の低減につながることを期待している、と話されました。

ちなみに今回の旅で、「日本の酷暑に耐える中、自分の体がインドの暑さに負けない体になっている」ことに気づいたとか。
また、インドの紫外線はスモッグのせいか、日本ほど刺すような強さを感じないそうです。

何はともあれ、日本とは環境の大きく異なるインドから無事帰国されて安心しました!

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CUPI-Gを用いた研究と搭載されている小型PM2.5センサについては、こちらの記事からご確認いただけます。

高レベルのPM2.5がデリー首都圏へ(名古屋大学研究成果サイト 2023/10/2)
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2023/10/pm25-pm25-1.html

名大ら,LEDを用いたPM2.5計測装置を開発(OPTRONICS ONLINE 2015/8/10)
https://optronics-media.com/news/20150810/34285/

統括技術センターWEBサイトでは、技術職員の皆さんの日々のご活躍を紹介しております。

理学部装置開発技術支援室の記事が公開されました!ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
https://www.tech.thers.ac.jp/corefaci/20231003_machin_science/

さて次は、何の測定情報を共有できるでしょうか?

お楽しみに♪

   vol.0027(2023.10.6)